【演劇部必見】社会派演劇、青春群像劇について考える(高校演劇)

高校時代は、演劇部に所属していた やまと です!

高校演劇というと、

「なんか地味!」「陰キャ!」

というイメージを持たれる方もいるのではないでしょうか?(笑)

しかし、そんなイメージとは裏腹に、

意外と体育会系であったり、全国大会などもあったり、けっこう楽しい部活です!

 

そんな、筆者も、高校時代は、愉快な顧問と仲間たちに囲まれ、

栃木県大会優勝

関東大会出場

などを経験させていただきました!

キャストも裏方も経験させてもらいました!

当時は、顧問の先生が社会科の先生だったこともあり、社会派のテーマをあつかうことが多くありました。

また、県立の男子校の演劇部だったこともこともあり、

青春群像劇、等身大劇

を演じることを好んでいました。

※男子高校生が青春群像劇を演じるだけで評価が高くなりやすいのもある(笑)

 

男子校高校生の暑苦しいのがいいんだよ

そんな、筆者が、高校演劇における、社会派演劇・青春群像劇について考察していきます!

 

社会派演劇とは??

演劇を大きく分けると2種類ある?

演劇を大きく2つにわけたとすると、

「社会派演劇」なのか、

それとも、「ヒューマンドラマ」なのかにわけられます!

もちろん、社会派演劇には、ヒューマンドラマが一切ないのかというとそうではありません!

最終的に伝えたいことが、「社会的なテーマ」なのか、「人間の内面を描くことなのか」に分けられるというだけです

今回は、「社会的なテーマ」をメインにあつかった作品を、社会派演劇と呼ぶことにします。

 

社会的なテーマとは??

演劇

社会的なテーマとしましたが、具体的にはどのようなことをあつかうのでしょうか??

例えば、○○問題といわれるもの(教育問題、環境問題など)や、過疎化、戦争、災害、事件など多岐にわたります。

ちなみに、ぼくの好きな台本として、「塩原町長選挙」(山形南高校映画演劇研究部作)という台本があります。

【「塩原町長選挙」あらすじ】

ここは人口50人の町「塩原町」
この町には「塩以外の調味料の使用禁止」という変わった掟がある。
 
しかし、町長の死という大きな事件をきっかけに
町はめまぐるしく変化していく…

地域の問題として取り上げられることも多い、過疎、少子高齢化、町おこしなどを根底に、うまくヒューマンドラマを描いている作品です。

生の作品をみたことはありませんが、録画したものをみたことはあります!

ぜひ、どこかの高校が演じていたら生で観てみたい作品です!

 

なぜ社会的なテーマを選んだ方がいいのか??

高校演劇で、部員が台本をかくとなった場合、高校生活での恋愛模様をえがいたり、なんとなくラノベのような台本を書きがちです(笑)

筆者は、それが悪いとは言いませんが、素晴らしい台本をかくにはとてつもない技量が必要になってくるので、あまりおすすめできません!!

(人間関係を複雑にする必要があったり、セリフメインの劇にもなるので演者の技量も必要です、、)

60分の台本をかくとなったら、核となるテーマを社会的なテーマに決めた方が楽にかけると思います。

なぜなら、だれもが等しく理解できて、

しかも、ある程度ストーリーが決まっていることが多いからです(笑)

 

それでも、人間の内面を描きたい! 恋愛を描きたい!というひとはいるでしょう。

その場合でも、先に大きなテーマを決めて、書き進めていくなかで、適当に織り交ぜていくほうがずっと楽です。

 

なぜ、高校生に社会派演劇をおすすめするのか??

「とぎつカナリーホールの1階正面席の様子」の写真

ずばり、公式の大会での評価が高いからです!

経験者なら納得できると思います。

地方の大会(地区大会)などの、参加校数20校程度の大会における脚本をみてみると、生徒創作と既成脚本が半々くらいです。

 

もちろん、大会なので、演劇といえども順位をつけます!

最優秀賞や優秀賞に選ばれる作品では、

魅力的な創作作品や、往年の名作(既成脚本)をうまく演じている高校が多いです!

 

ただし、有名な既成脚本を演じるとなると、評価のハードルも高くなりますので、創作脚本がおすすめとなるわけです!!

しかも、生徒創作で、社会的なテーマをあつかった作品となると、個性的・独創的な作品になりやすいので審査員からも評価が高まりやすいです!

 

「社会派演劇」×「青春群像劇」の魔法

アクション, コンサート, 音楽, バンド, ファン, 文化, 煙, ブラック, 黄色, ライト, グループ

ここまで、社会派演劇を演じることのメリットをあげてきましたが、ひとつだけ注意点があります。

それは、

単なる、社会の批評や風刺に終わらないこと

です!

演劇の目標は、お客さんに、

何かを伝える、感じてもらう、考えてもらう。

だと思っています。

したがって、ぼくらの考えをおしつける演劇をするのではなく、社会的なテーマをあつかいながら、笑いあり、涙ありと演劇を味わってほしいです。

 

でも、社会問題扱えっていわれたから、堅苦しい演劇になりそうだよ、、

実は、そんな状況から、台本・演劇をすばらしいものに昇華させるひとつの魔法があります。

それは、

青春群像劇とのミックスです!!

つまり、

等身大劇(現役高校生が、劇中でも高校生役で演じること)

として、社会的なテーマをあつかいながら、全体を通して、青春を感じられる・キャラクターの内面をみれるような作風に仕上げれば、最優秀賞はもらったも同然です!!

 

まとめ

つまりは、

「社会派演劇」×「青春群像劇」

「高校演劇において最強」

ということです!!

がんばって台本をブラッシュアップさせながら、楽しく自信をもって演じましょう!

演者自身が楽しんでいれば、思いは自然と伝わります←一番重要!!

まずは、じぶんが楽しめるように取り組んでいきましょう!

全国の高校演劇部を応援しています。

タイトルとURLをコピーしました